マイタケは脳の健康に役立つ?高齢者の認知機能と食習慣の新しいヒント

マイタケ料理を囲む高齢夫婦と、運動・睡眠・交流などの健康習慣を描いた認知機能サポートのアイキャッチ画像。 認知症予防・脳の健康
マイタケを毎日の食事に取り入れながら、運動・睡眠・人との交流も合わせて整えることが、認知機能を支える習慣につながります。

「最近、もの忘れが少し気になる」

「親の会話や行動が、前よりゆっくりになった気がする」

そんな不安を感じることはありませんか。

年齢を重ねると、記憶力や集中力、体力の変化を感じやすくなります。けれど、すぐに大きな病気と決めつける必要はありません。毎日の食事、運動、睡眠、人との会話など、暮らしの中で整えられることもあります。

最近、マイタケを食べることで、高齢者の認知機能を支える可能性があるという研究が報告されました。今回は、この研究をもとに、マイタケを日常に取り入れる考え方をやさしく紹介します。

マイタケで認知機能が改善する可能性が報告されました

ユキグニファクトリー、神戸薬科大学、加藤病院などの共同研究で、健康な高齢者を対象にマイタケ摂取の試験が行われました。

対象は60〜85歳の健常高齢者47名です。18週間、マイタケを含む食品を毎日食べたグループと、マイタケを含まない食品を食べたグループで、認知機能の変化を調べました。

その結果、マイタケY10M株を摂取したグループでは、認知機能評価の改善が見られたと報告されています。

ただし、ここで大切なのは「マイタケを食べれば認知症を防げる」と決めつけないことです。今回の研究は、健康な高齢者を対象にした小規模な試験です。今後、さらに研究が進むことで、詳しい仕組みがわかっていく段階です。

なぜマイタケが脳に関係すると考えられるのか

今回の研究では、認知機能の変化とともに、NK細胞という免疫細胞の働きにも注目されています。

NK細胞は、体を守る免疫細胞のひとつです。体の中の見張り役のような存在です。

研究では、マイタケY10M株を摂取したグループでNK細胞の活性化が確認され、認知機能の変化との関連も示されました。

脳の健康は、脳だけで決まるものではありません。食事、血流、免疫、睡眠、運動、ストレスなどがつながっています。つまり、認知機能を守るには「脳トレだけ」ではなく、体全体を整える視点が大切です。

食事は認知機能を支える土台です

もの忘れが気になり始めると、特別な方法を探したくなります。

けれど、介護予防の現場で大切なのは、特別なことを急に始めるよりも、毎日の生活を少し整えることです。

食事はその土台になります。

たんぱく質が不足すると筋肉が落ちやすくなります。筋肉が落ちると動く量が減ります。動く量が減ると、外出や人との会話も減りやすくなります。

その結果、体力だけでなく、生活の楽しみや脳への刺激も少なくなる可能性があります。

マイタケは、みそ汁、炒め物、炊き込みご飯、鍋料理などに入れやすい食材です。特別な料理にしなくても、いつもの食事に足しやすいところが良い点です。

今日からできるマイタケの取り入れ方

まずは、無理なく食卓に出すことから始めましょう。

目安としては、1回に片手ひとつかみ程度からで十分です。研究では50gのマイタケを含む食品が使われていますが、家庭では毎日きっちり量る必要はありません。

続けやすい形にすることが大切です。

みそ汁に入れる

一番始めやすい方法です。豆腐、わかめ、ねぎと合わせると、たんぱく質やミネラルも取りやすくなります。

卵と炒める

卵とマイタケを一緒に炒めると、朝食や昼食にも使いやすくなります。高齢者の場合、食事量が少ない日は、卵や豆腐と組み合わせると安心です。

炊き込みご飯にする

食欲が落ちている方でも食べやすい方法です。鶏肉や油揚げを少し入れると、たんぱく質も加えられます。

冷凍しておく

マイタケは小分けにして冷凍できます。使う分だけ取り出せるので、料理の手間を減らせます。

注意したいこと

マイタケは身近な食材ですが、体質や病気、薬の内容によっては注意が必要な場合もあります。

食物アレルギーがある方、胃腸が弱い方、治療中の病気がある方は、無理に量を増やさないようにしましょう。

また、もの忘れが急に強くなった、同じ話を何度も繰り返す、薬の管理が難しくなった、道に迷うことが増えたなどの変化がある場合は、食事だけで様子を見すぎないことも大切です。

不安がある場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターなどに相談しましょう。

家族がサポートするときの声かけ

家族ができるサポートは、正しさを押しつけることではありません。

「マイタケが脳にいいらしいから、毎日食べて」

この言い方だと、相手は少し負担に感じるかもしれません。

おすすめは、やわらかい声かけです。

「今日のみそ汁、マイタケ入れてみたよ」

「香りがいいから、少し食べてみる?」

「最近、食事で元気づくりできたらいいね」

このくらいで大丈夫です。

高齢者の健康づくりは、本人が安心して続けられることが大切です。家族の声かけがやさしいと、食事も前向きな時間になります。

食事だけでなく、動くことも大切です

認知機能を支えるには、食事と一緒に体を動かすことも大切です。

歩く、立ち上がる、軽く体操する。これだけでも血流がよくなり、脳への刺激になります。

おすすめは、食後に5〜10分だけ歩くことです。外に出られない日は、室内で足踏みをするだけでもかまいません。

大切なのは、完璧にやることではありません。

できる日に、できる分だけ。

この積み重ねが、体力、生活の質、外出する力を支える土台になります。

まとめ

マイタケを食べることで、高齢者の認知機能を支える可能性があるという研究が報告されました。

ただし、マイタケだけで認知症を防げるわけではありません。食事、運動、睡眠、人との交流を合わせて整えることが大切です。

マイタケは、みそ汁、炒め物、炊き込みご飯などに使いやすい食材です。まずは週に数回、いつもの食事に少し足すところから始めてみましょう。

「最近、体力の低下やもの忘れが気になる」

「親の健康づくりを、どう支えたらいいかわからない」

「地域や施設で、介護予防の取り組みを始めたい」

そんな方も、まだ早いかなと思わずにご相談ください。

Well Aging Support やわらぎでは、運動だけでなく、食事や生活習慣も含めて、無理なく続けられる健康づくりを一緒に考えます。個人の方、ご家族、施設、地域団体の方にも合わせてご提案します。

京都市周辺で介護予防や健康づくりを始めたい方は、まずは気軽にご相談ください。

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