「暑いけど、汗をかいているから大丈夫」
そう思っていませんか?
ぶっちゃけ、ここはちょっと注意です。
汗は出ただけでは、体を十分に冷やしてくれません。
汗が皮膚から蒸発するときに熱を逃がして、ようやく体温が下がります。
だから、気温だけではなく湿度が高い日も要注意。
蒸し暑い日本の夏は、汗が乾きにくい。
その間にも体は一生懸命、体温を下げようとしています。
まじで暑い日は、心臓も腎臓も脳も総動員。
「夏バテかな」で済ませず、体の中で何が起きているのかを少し知っておくだけでも、行動は変わってきます。

暑くなると、まず体は熱を逃がそうとする
人間の体は、体温をなるべく一定に保とうとしています。
そこで暑くなると、皮膚に近い血管を広げます。
顔が赤くなったり、体がほてったりするのもその一つ。
血液を体の表面へ運び、外へ熱を逃がそうとしているわけです。
さらに体温が上がると汗が出ます。

汗は「かけばいい」わけではない
ここが大事。
汗は蒸発して初めて、体から熱を奪ってくれます。
ところが湿度が高いと、汗が蒸発しにくい。
汗びっしょりなのに暑い。
あれです。
体は水分を失っているのに、思ったほど冷えていません。
水分が減れば血液の量にも影響します。
すると体は、血圧や血流を保つためにさらに頑張ることになります。

暑さは心臓だけの問題ではない
極端な暑さでは、全身が影響を受けます。

心臓はいつも以上に働く
皮膚へたくさん血液を送る。
汗で水分も失う。
それでも脳や臓器には血液を届けなければなりません。
そこで心臓の負担が増えます。
高齢者や心臓・血圧の病気がある人には、とくに注意が必要です。
「少し休めば大丈夫」
と無理して歩き続けるより、一度涼しい場所へ逃げたほうがいい。
夏は休憩も立派な健康管理です。

腎臓も水分を守ろうと頑張っている
汗が増えて体の水分が減ると、腎臓は水分をできるだけ残そうとします。
そのため尿の量が減ることがあります。
「今日はあまりトイレに行ってないな」
これも場合によっては、水分不足に気づくヒントになります。
ただし、心臓や腎臓の病気などで水分量を制限されている人もいます。
そういう場合は、自己判断で水を大量に飲まず、暑い時期の水分量を医師に確認しておくと安心です。

「様子がおかしい」はかなり大事なサイン
暑い日に僕が特に覚えておいてほしいのがこれ。
いつもと様子が違う。
たとえば、
「話がかみ合わない」
「ぼーっとしている」
「まっすぐ歩けない」
「呼びかけへの反応がおかしい」
こんな変化です。
体温が大きく上がると、脳の働きにも影響します。
だから高齢の家族を見ていて、
「なんか今日ちょっと変だな」
と感じたら、軽く考えないこと。
意識がおかしい、自力で水分を取れない、反応が悪いなどの症状がある場合は、救急要請を考える状態です。

高齢者は「喉が渇いてから」では遅れることがある
若い頃と同じ感覚で、
「喉が渇いたら飲む」
では足りない場合があります。
高齢になると暑さや喉の渇きを感じにくくなることがあります。
だからおすすめは、感覚ではなくタイミングで飲むこと。

たとえばこんなタイミング
朝起きたとき。
朝食や昼食のとき。
外出する前。
帰宅したとき。
入浴の前後。
こんなふうに生活の中に水分補給を入れてしまいます。
「思い出したら飲む」より、このほうが続きやすい。
コップをいつも同じ場所に置いておくのもありです。
習慣は意志より、仕組みにしたほうがラクなわけさ。

暑い日の運動は「頑張らない」が正解の日もある
介護予防では、歩くことや体を動かすことはとても大切です。
でも、暑い日にまで外を歩く必要はありません。
むしろ危険な暑さの日は、予定を変える。
これも介護予防です。
環境省が出している「暑さ指数(WBGT)」も目安になります。

暑さ指数を見て予定を変える
暑さ指数が高い日は、
朝や夕方に時間をずらす。
屋内で体操する。
ショッピングモールなど涼しい場所を歩く。
運動時間を短くする。
これで十分です。
暑さ指数31以上では、運動は原則中止とされています。
「昨日歩けなかったから、今日は倍歩こう」
なんて必要はありません。
元気に秋を迎えるほうが、ずっと大事です。

家族の声かけは「水飲んだ?」だけにしない
離れて暮らす親がいるなら、
「ちゃんと水飲んでる?」
だけで終わらせないほうが確認しやすいです。
「エアコンつけてる?」
「部屋は暑くない?」
「今日は外に出る予定ある?」
「お昼は何飲んだ?」
こんな具体的な聞き方のほうが、生活の様子が見えてきます。
そして、
「暑いんだから外に出たらダメ!」
と怒るより、
「今日は暑いし、夕方にしとこか」
くらいのほうが受け入れてもらいやすい。
高齢者の健康づくりは、禁止することより、安全に続けられる方法を一緒に探すことが大事だと思っています。

暑さから体を守るために今日からできること
難しいことはいりません。
・喉が渇く前から、こまめに水分を取る
・我慢せずエアコンを使う
・暑さ指数を確認する
・暑い時間帯の外出や運動を避ける
・途中で涼しい場所に入って休む
・帽子や通気性のよい服を使う
・体調が悪い日は運動を休む
・高齢の家族には具体的に声をかける
全部やらなくても大丈夫です。
まず一つ。
「今日は暑さ指数を見てから歩こう」
そこからでも十分です。

まとめ
猛暑は、ただ「暑くてしんどい」というだけのものではありません。
体は汗を出し、血液を動かし、心臓や腎臓、脳を守ろうと必死に働いています。
だからこそ、
暑い日は予定を変える。
喉が渇く前に飲む。
涼しい場所へ逃げる。
この3つは覚えておいてほしいところです。
介護予防というと「たくさん歩かなきゃ」「運動しなきゃ」と思われがちです。
でも、無理をしない判断も介護予防。
その日の体調や天気に合わせながら、できる日に少しずつ体を動かしていけばいいんです。
そして、暑い中で意識がおかしい、自分で水分を飲めない、反応がおかしいなどの症状がある場合は、無理に様子を見続けず救急要請を検討してください。

「最近、暑くなると外へ出なくなった」
「親の体力低下が気になる」
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そんな段階から相談して大丈夫です。
Well Aging Support やわらぎでは、運動だけではなく、その人の生活や体力に合わせて、無理なく続けられる健康づくりを一緒に考えています。
京都市周辺で介護予防や健康づくりを始めたい個人の方、ご家族、施設、地域団体の方もお気軽にご相談ください。
「まだ相談するほどでもないかな」
そのくらいの時期から考えておくほうが、選べることはたくさんあります。
今の体力や暮らしに合わせて、無理のない方法を一緒に探してみませんか?


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