電車に乗ったら、すぐスマホ。
乗り換えを調べて、目的地を検索して、空いた時間にはSNSを見る。
便利ですよね。僕もスマホは使います。
でも、たまには何も調べず、ただ電車に揺られる時間があってもいいんじゃないかと思うんです。
特におすすめしたいのが、急がない鈍行列車の旅。
「それ、時間がもったいなくない?」
と思うかもしれません。
でも、その“もったいない時間”が、まじで大事だったりするわけです。

スマホを見続けると、頭が休みにくい
スマホが悪いわけではありません。
地図も見られる。家族とも連絡できる。必要な情報もすぐに調べられる。
ただ、問題は休憩時間まで情報を入れ続けてしまうことです。

何もしない時間がなくなっている
電車を待つ3分。
病院で待つ10分。
ちょっとした休憩。
以前なら、ぼーっとしていた時間です。
今はそこにもスマホが入ってきます。
ニュース、動画、メール、SNS。
頭からすると、休憩しているようで次々と新しい情報を処理している状態です。
だから僕は、ときどき「何もしない時間」を意識して入れてもいいと思っています。

鈍行列車なら「ぼーっとする時間」を作りやすい
新幹線で目的地まで一気に行く。
それもいい。
でも鈍行列車には、別のおもしろさがあります。

車窓をただ眺めてみる
まずやってほしいのは、これだけ。
スマホをしまって、10分くらい外を見る。
田んぼが流れていく。
知らない駅に人が降りていく。
山が見える。
「あの町、何があるんだろうな」
そんなことを考える。
答えをすぐ検索しなくてもいいんです。
今見えている景色や音に意識を向けることは、マインドフルネスに近い過ごし方でもあります。
難しく考えなくて大丈夫。
瞑想する必要もありません。
ただ、見る。
それくらいでいいんです。

「自分で考える」ことも脳への刺激になる
スマホなら、一番早いルートを一瞬で教えてくれます。
便利です。
でも旅の日くらい、少しだけ自分で考えてみる。

次の電車まで20分。さて、どうする?
駅前を少し歩く。
ベンチで休む。
地元のお店をのぞく。
駅員さんに聞いてみる。
選択肢はいろいろあります。
ここで大切なのは、正解を当てることではありません。
見て、考えて、自分で決めること。
これだけでも普段とは違う刺激になります。
ただし、「鈍行列車に乗れば認知機能が上がる」とまで確認されているわけではありません。
そこは別の話です。
旅は脳の治療ではなく、生活の中に新しい刺激や楽しみを入れる方法のひとつ。
僕はそのくらいに考えるのがちょうどいいと思っています。

介護予防の面でも「出かけること」には意味がある
僕が介護予防で大事だと思っているのは、運動だけではありません。
外に出る理由があること。
これ、けっこう大切です。

駅まで歩く。それだけでも立派な活動
旅をすると、
駅まで歩く。
階段を使う。
ホームを移動する。
目的地を散策する。
自然と体を動かします。
WHO(世界保健機関)は、高齢者を含む成人に定期的な身体活動をすすめています。
65歳以上では、体調に合わせながら週150〜300分程度の中強度の有酸素運動などが一つの目安です。
とはいえ、いきなり150分を目指さなくて大丈夫。
まずは旅先で10分歩く。
駅で少し遠回りする。
これでもゼロとは違います。

高齢者なら「不便すぎる旅」にしなくていい
ここはかなり大事です。
スマホを使わない旅といっても、完全に封印する必要はありません。

安全に必要な情報はスマホで確認する
電車の運休。
天気。
帰りの時刻。
災害情報。
薬を飲む時間。
こうした情報はきちんと確認してください。
特に暑い季節は、長時間の徒歩移動にも注意が必要です。
「スマホ禁止」ではありません。
必要な時だけ使う。
これくらいがちょうどいいです。
足腰に不安がある方なら、駅から遠くまで歩かなくても大丈夫。
ベンチの多い場所を選ぶ。
休憩を入れる。
一駅だけ乗って帰ってくる。
それでも立派なお出かけです。

家族の声かけは「歩いたほうがいい」よりこれ
親に外へ出てほしいと思うと、
「運動しないとダメだよ」
と言ってしまいがちです。
でも、それだと出かけること自体が宿題みたいになってしまうことがあります。
そんなときは、
「今度、一緒に電車でどこか行かない?」
くらいでいい。
目的は運動じゃなくてもいいんです。
おいしいものを食べる。
景色を見る。
昔住んでいた町へ行く。
その結果として少し歩けた。
僕はそれで十分だと思っています。

今日からなら「スマホを見ない10分」から
いきなり一泊二日の旅なんて必要ありません。
まずは、
電車の中で10分だけスマホをしまう。
窓から外を見る。
目的地で10分だけ歩いてみる。
できそうなら、この3つ。
週1回でも月1回でもいいんです。
大切なのは回数をこなすことより、
「ちょっと気持ちよかったな」
と思えること。
楽しくない健康習慣って、ぶっちゃけ続きにくいですからね。

まとめ|効率をやめる時間も、健康づくりのひとつ
スマホは便利です。
だから、やめる必要はありません。
でも、ときどき閉じる。
最短ルートを選ばない。
車窓を眺める。
知らない町を少し歩いてみる。
そんな時間も悪くありません。
鈍行列車に特別な健康効果があるわけではありません。
ただ、情報から少し距離を置き、景色を見て、歩いて、自分で選ぶ。
それなら心と体を休ませながら、日常とは違う刺激も入れられます。
介護予防って、筋トレだけじゃないんですよね。
「また出かけたい」と思える体を残していくこと。
それも立派な介護予防だと僕は思っています。
Well Aging Support やわらぎでは、運動だけにしぼらず、普段の生活や外出も含めて「これなら続けられそう」という健康づくりを一緒に考えています。
京都市周辺で、体力低下や将来の健康が少し気になってきた方。
まだ介護予防なんて早いかな、くらいでも大丈夫です。

「最近、前より疲れやすくなった」
「親にもう少し外へ出てほしい」
「何か始めたいけれど、何をしたらいいかわからない」
「施設や地域で介護予防の取り組みをしてみたい」
そんな段階からでも大丈夫です。
Well Aging Support やわらぎでは、個人の方、ご家族、施設、地域団体の方まで、今の体力や生活に合わせた無理のない方法を一緒に考えています。
運動だけじゃなく、外出や日々の過ごし方からでもOK。
「ちょっと聞いてみたい」くらいの気持ちで、お気軽にご相談ください。


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